シュミの部屋にもどる

「合身戦隊メカンダーロボ」

1977年3月3日〜1977年12月29日放映 和光プロダクション

東京12チャンネル系放映 一話完結 全35話

●「♪メッカンダー、メッカンダー、メッカンダーロボ!ラ・ラ・ラ・ララララ!トライアタック!!」というモロ渡辺宙明サウンドではじまる『合身戦隊メカンダーロボ』。(じっさいほぼ同時期のグレートマジンガーのEDと前奏がいっしょ。(笑))マイナーロボットの代表格みたいなまっしぐら作品ですが、なかなかどうしてストーリーは燃える設定だったんですよ。

すでに地球の95%がヘドロン皇帝ひきいる「コンギスター軍団」に制圧され、残るは日本のみ。人類最期の希望『メカンダーロボ』に地球の命運を託す!といった「追い込まれ型」ストーリーが当時とっても画期的でした。メカンダーに合身すると衛星軌道上からメカンダーめがけて「オメガミサイル」が落ちてくるウルトラマンに代表される時間制限をロボットに取り込んだアイディアも秀逸です。しかもメカンダーの射撃部門を担当する主人公のジミー・オリオン(声:神谷 明)はコンギスター軍団に侵略されたマゼラン星のガニメデ出身という悲惨な過去ををもち、さらに、改造されたジミーの母親が敵の司令官となって地球侵略をすすめているという、もーお昼のメロドラマも恐れおののく運命の流転ドラマがてんこもりのバックボーンが魅力的(それもそのハズ、後にアニメの革命児となる富野由悠季が、この作品創りに一枚かんでいたのです)な作品に仕上がる『はずでした。』

ハードストーリーと、後に「スーパーロボット」と称されるロボット物のギャップが作品自体を中途半端なものにしてしまい、人気のあるロボットに迎合しようと無理矢理路線変更をくり返し(当時人気のあったコンバトラーVの影響か途中でメカンダーも合体ロボットに変更!)後に番組後半にメインスポンサーが倒産してしまうといったメカンダー制作サイドの方が本編より流転ドラマを展開してしまうのがとってもせつないっス。設定がよかったのに…。とても惜しい作品だと思っていますが、オイラを含めてヲタクの方々がメカンダーを語るのはそんなコトではありません!それはなんといっても『メカンダーストーム』に代表されるメカ設定のヤバさ!メカンダーの胸の中に収められている原子炉の炎を敵に浴びせるというスゴイ技でメカンダーの最高最強の必殺ワザ。そして前述したメカンダーと操縦系統であるメカンダーマックスとの合身で落とされるオメガミサイル、つま先から発射されるシャークミサイル等など、もー核だらけ!オイオイ、いくら95%が制圧されていてあとがナイからといってなんでもかんでも放射能はマズイだろ(笑) たぶん、現在のように放射能のヤバさが一般的に知られてなく、核の威力・性能だけでメカンダーの能力として(制作サイドが)加えたのだとオイラは思ってます。(だって、あのドラえもんだって核融合エンジンだもんね(笑))あ!でも、腕のミサイルギミックはカッコよかったなあ。

ちょっと前までCXで再放送していましたしレーザーBOXもでましたが、メカンダーを観たことない方は観ないほうがイイです(笑)。メカンダーを観たことあるヒトだけ数話見ることをオススメします。ロボットものの革命過渡期に生まれ、スーパーロボット大戦に絶対入らないマイナーロボット代表格である(存在すら知られていない怖れが…(笑))このメカンダーロボにオイラは懐かしさとともにぐっとくるんです。

シュミの部屋にもどる